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2006年10月02日

なぜまたマクドナルド生活なのか?

IMG_4190.jpg
今だから書きますが、この表情は作ってます。

 2年前におこなったマクドナルド生活の目的は「30日間マクドナルドを食べ続けても平気」という事を実証する事にあります(※)。その目的の為にルールを決め、実行していたのでルールは緩くても良かったのです。というか、緩くする必要があった。
(※そして、それを通して物事を鵜呑みにするな、本質を見極める努力をせよ、という事を言うためです)

 スーパーサイズ・ミーのスパーロック監督は、「30日間マクドナルドを食べ続けたら体を壊す」という事を実証するために、1日5000kcal分のマクドナルド食を食べ続けて、見事に体重を増やして肝臓も壊したわけです。そうでもしないと映画として面白くありません。つまり、大量に食べて体を壊す必要があった。

 僕らは「目的のために過程を意図的に作り出す」という点で同じ事をしています。だから「日本版はルールが緩いので体を壊さないのは当たり前」という指摘は間違っています。言われるまでもなく、それを意図したんですから。それを言うなら「スパーロックは食べ過ぎなんだから体を壊すのは当たり前」なのです。

 そして「アメリカと日本のマックは全然物が違うのだから云々」も間違っています。そもそも、「1日5000kcalを食べる」なんてルールも無いのにスパーロックは食べまくったという事実に気付くべきです。演出の都合で食べていたんです。映画の中で医師も言っていますよ。

「食べ過ぎで肝硬変になったのはあんたが初めてだ。今すぐやめなさい。」

って。

 つまり、豚のように食いまくるアメリカンだって、1日5000kcal食べて肝硬変になるやつなんてほとんどいないって事です。それだけの事をスパーロックはやった、食べた、って事です。
(というか食べ過ぎで肝硬変になるのか?しかも30日間という短期間で。)

 こういう、少し考えればわかる事がいっこうに伝わらない。原因は、2年前のマック生活のルールが実際緩かったからだと思っています。つまり、僕が平気だった原因をルールの緩さに求めてしまう。

「お前のはルールが緩いんだから平気で当たり前だろ」

と。

 スーパーサイズ・ミーを信じたい、マクドナルドは体に悪くて毒で、食べたらぶくぶく太るという事を信じたい人は、僕のマック生活を否定したい訳です。だから、ポテトをあんまり食べてないとか、朝ご飯抜いてるとか指摘するわけです。

 しかし、僕自身も実際緩いなぁとも思います。カップ麺生活や0歳生活、避難訓練生活の厳しさと比べたら、飲み物自由で食べたくなければ食べなくても良いなんてルールはゆるゆる過ぎます。企画を舐めてます。

 ルールが複雑で実行の様子もわかりにくいので、突っ込みが入れやすいのが問題なのです。「人は他人を理解しない」という事を前提に考えるなら、企画のルールや内容は常にシンプルでなければなりません。そのシンプルさ、企画の純度が前回のマック生活は低かったと思います。

そこで、やり直す事にしました。


 今度はルールが緩いとは言われないように、日本マクドナルドの食べ物を食べまくって、それでも元気に終わってやろうと思っています。アメリカのマックと日本のマックは違うけど、そもそも日本のマックだって1日5000kcalも食べたら体を壊すのは目に見えてます。そんなん和食だって体壊すでしょう。

 考えるまでもないですが、スーパーサイズ・ミーはドキュメンタリーの皮をかぶったエセドキュメンタリーです。あれは娯楽作品であって、真面目に見て感心するもんじゃないんです。

と、いう訳で。

 これから始まるエセドキュメンタリー(つまりこの企画)を通して、少しでも世の中のインチキについて考える事が伝わったらいいと思っています。「体を壊さない」というのは大前提で、前回の企画で伝わりきらなかった事を純粋なルールによって伝えられたらと思います。


あと29日間、よろしくお願いします。

ランキングに登録してみました。なぜか。
posted by マツモトケイジ at 12:21| Comment(19) | コラム。
この記事へのコメント
mixiの日記で、Ver.2を知り、読みに参りました。
毎日読みに来ますので、がんばって下さい。
               竹村洋介@浮浪思想家
Posted by 竹村洋介@浮浪思想家 at 2006年10月02日 13:38
ポテト頼んだとき(NOTハッシュ)に「ケチャップください」と言えばケチャップ貰えますよ
大量のポテトもケチャップもらえばいくらか楽になるのでは?
Posted by 通りすがり at 2006年10月02日 15:38
 健全な批判精神、結構なことだと思います。
個人的には、前のマック生活も十二分にまともだったと思いますけどね。

 さて、いつだったか覚えてないですが、
スパーロック監督のその後の企画なるものが
テレビで放映されてました。
たしか、「最低保証賃金のお金で生活」とか。

 見てて、またぞろな露骨さが見え隠れしてました。
「なるほど、こんな程度の人間なんだな」って
スパーロック監督の作品への取り組み方が透けて見えた気がしましたね。
Posted by ちゅ〜 at 2006年10月02日 16:10
映画の最後で「あえて極端な事をやったのは事実」
みたいにぶっちゃけてたよね。
リアルにやるには30日間じゃなくて、普通の量を10年間食べ続ければいいわけよ。でも、それだと単純に寿命縮めちゃうし。

あの映画で学んだ事は「あっちの小学生は給食がお菓子にジュース」と「ビッグマックマニアは意外と健康で一緒に食うポテトがヤバい」って事かな
Posted by at 2006年10月02日 17:58
連投させてもらいます。
監督は菜食主義の彼女と付き合って、ママの自炊で育った男なわけで
本当の監督のメッセージは「外食産業がアホな米国民を洗脳してる」なんだけど、それじゃインパクト弱いから30日間マック生活で体壊す、というキャッチーな展開を盛り込んだんじゃないかと

この映画観て単純に「そうか。マックってヤバいのか」みたいに思っちゃう人もいるだろうしね
この映画で考えるべき点は「営利企業の宣伝にのせられて自分の食生活や健康を犠牲にするな」とか
「家庭での自炊や、学校給食を考えなおせ」って所じゃないかな
Posted by sam at 2006年10月02日 18:22
(,,゚Д゚) ガンガレ!
応援しているぞ!
Posted by at 2006年10月02日 18:27
竹村洋介さん
ありがとうございます!がんばります。

通りすがりさん
ケチャップは写真に写ってるとおり割ともらってます。大体ポテトMだと足りない感じです。

ちゅ〜さん
スーパーサイズ・ミーを撮った頃は大借金だったらしいですが、今ではすっかりセレブの一員っぽいですね。大もうけ出来て良かったなぁと思います。そのために体張ったわけですし。

samさん
すみません、その辺のことは十分承知しています。映画の目的、演出、アメリカの外食産業の問題については散々調べ、考えてます。

ですが、その「キャッチーな部分」に惑われてしまう人があまりに多いのです。散々「マックはヤバイ!」って書かれた映画感想を読みました。それだけ、あの演出部分が強烈だったからでしょう(それだけ必死だったって事か)。だからこそ、僕は「目を開けてよく見て、よく考えろ」と言っているのです。

samさんも「菜食主義の彼女と付き合って、ママの自炊で育った男なわけで」と、監督が体を壊したのはマクドナルド食(というか外食か?)が原因だと考えている節がありますね(と言うように文面から受け取れる)。

監督は彼女に止められても肉を食べる生活をしているらしいですから、菜食主義者の彼女はあまり関係ありません。彼が体を壊したのは単純に食べすぎが原因です。外食だろうが自炊だろうが、1日5000kcalも食べたら体を壊すでしょうよ。牛じゃないんだから。

僕はあのスーパーサイズミーという映画自体が、まがいものの情報を垂れ流す、外食産業的な欺瞞に満ちた作品だと思っています。DVDの特典映像のポテト実験を見ればどれだけ悪意に満ちてるかわかると思います。弱者の振りをして強者を叩いている様子にも嫌悪感を覚えます。

ちなみに、僕自身は普段は自炊で生活してます。野菜もたっぷりたべますし、外食はあんまりしません。

ちょっと前に書いたスーパーサイズ・ミーの感想文もURLを載せておきます。よろしかったらどうぞ。
http://keiziweb.com/diary.pl?Month=200606&Action=AtOne&Date=2006%2e06%2e17+Sat+00%3a18%3a35


ななしさん
ありがとうございます!頑張ります。
Posted by マツモトケイジ at 2006年10月02日 18:58
ちょっと前にケイジさんの事を知り、
あなたのやってきた、いろんな企画を
読破してきました。
単純に面白いし、感動すら覚えました。
また、マクドナルド生活を始めると聞いて
私のブログでも紹介させていただきました。
(事後承諾でごめんなさい^^;)
私は40代も半ばにさしかかったオバサンですが
私が30日生活をするとすれば、
どんな事ができるだとう。。とかいろんな事も
考えましたが、マクドナルドだけはできそうに
ありません(^^;)
もう尊敬しちゃいます!
その意思の強さに惚れました!
スパーロック監督に負けるな!
・・ってすでにスパーロック監督なんて
昇華しちゃって、飛び越えて、
ご自分の世界を行ってるなぁって感じました。

頑張ってください!

これしか言えませんが、
40を超えた今、私はダイエットを課題として
(本当に30代より40代は簡単にお肉がつきます。)
日々頑張っております。
ケイジさんがこの企画を終えるまでに
私はダイエットを志すものとして
なんらかの結果を出そうと
この強気なエントリーを見て決意しました。
10月が終わるまでに−3キロ!
(しょぼくてごめんなさい。40代は脂肪が落ちにくいのです。)
今年中には7キロ落としたいと思います。
私も頑張りますので、
ケイジさんも頑張って下さい!

それからkeiji webを通して知った
デイリーポータルZの大ファンになってしまいました。
これから毎日読みに来ますので
頑張ってください!!
(なんか頑張れの大安売りになってしまった^^;)
Posted by 竹林ふわふわ at 2006年10月02日 20:04
初めて書きこみます。「USAの商品と日本の商品は違う」という指摘を解消したいのであれば、両国の同一物のカロリーを比較してみてはいかがですか?
その情報がないと、反論に説得力をつけることができないと思います。
しかしVer.1でわかったことは、”日本のマクドナルドでこのルールで食事を行うと”身体は壊さないということですので、参考にはなりました。
Posted by 鹿島勇 at 2006年10月02日 22:15
>竹林ふわふわさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
1ヶ月で落とすのは体重の5%が限度って言われてますし、3kgずつ落とすと良い感じなんじゃないかと思います。頑張って下さい。


>鹿島勇さん
そうですか。
Posted by マツモトケイジ at 2006年10月02日 22:29
ケイジさん、お疲れさまです。
ついにVer.2スタートですか…しばらく、またお酒飲みに行けませんねぇ(-^_^-)

前作もしっかり読みましたし、ケイジさんの思想(思惑?w)も応援してますので、がんばってやり遂げてください!

ケイジさんの後ろに、答えはできる!

P.S.後ほど俺のBlogでも紹介して、トラバ張らせていただきます…。
Posted by JT at 2006年10月02日 22:45
ケイジくん。
どんどん有名人になっていくなぁ。

今度こそはファイナルに出向くぞ!(馬で)
更新がんばって!
Posted by taichijungle at 2006年10月02日 23:03
マック生活第二弾開始おめでとうございます(めでたいですか?)
いつもケイジさんのサイトを楽しく拝見させてもらってます

私はスーパーサイズミーの予告CMを見た時点で
「毎日同じ様なものばっかり食べてたらマックじゃなくたって体調崩すだろ」
と突っ込んでいたくちだったのですが
あの映画でマックは危険と結論付けた人って意外に多いんですね
1日5000kcalって何食べたって倒れるでしょう
本気でマックは毒か否か実験をするつもりなら
「成人男性が一日に必要なカロリーをマックの食品だけで摂取する」
というのが比較的正しいルールですかね?

これから一ヶ月、応援してますので倒れない程度に頑張ってください
Posted by ひじき at 2006年10月03日 01:47
JTさん
酒飲みたいです。9月中は浴びるほど飲んでたのにいきなり禁酒です。ああ、ビール・・・。ところで、トラバは受け付けてないんです。すみません。

taichijungleさん
僕の馬はヘルさんにあげちゃいましたがw。
30日は月曜日なので、日曜の29日にイベントをやろうかなと思ってます。30日もファイナルでなんかやるべきですかね。やるなら渋谷のマックかな。

ひじきさん
ええ、めでたいです(おもに頭が)。マックは危険!って思った人はかなり多いです。mixiで「スーパーサイズミー」って日記を検索すると山ほど出てきます(でも最近は少ないかな)。
http://mixi.jp/search_diary.pl?submit=search&keyword=%A5%B9%A1%BC%A5%D1%A1%BC%A5%B5%A5%A4%A5%BA%A5%DF%A1%BC

マックが毒かどうかってのは、きっと実証不能だと思います。なぜかというと、純粋な実験が出来ないからです。

ある程度の数(数百)の被験者に同じようにマック食を与え、生活全般の条件も揃え、少なくとも1年は経過を見ないと実験にならないでしょう。また、その被験者と同じ生活全般の条件で、通常の食事をするグループも必要です。

例えば、マック食だけ与える学校とオーガニック食だけ与える学校で人体実験などすればやりやすいでしょうが、そんな実験出来ないでしょう。

というと、この企画はどうなるかっていうと、実はスーパーサイズ・ミーの"実験"と本質的には一緒なんです。それは最初のマック生活のまとめで『「誰かがこう言ったからといって、それを鵜呑みにするのは危険だ」という事です。この実験の結果もそうだし、スパーロック監督の実験の結果もそうです。』って書いてる通りです。

「この実験の結果もそうだし」の部分に注意してください。僕もミスリーダーなのです。
Posted by マツモトケイジ at 2006年10月03日 12:09
「うまい棒」からここに辿り着きました(経緯は省略)。
過去の貴重な人体実験記録を読んでいたところ、偶然、リアルタイムで今回の企画に遭遇しました。
あなたはスゴイ(いろんな意味で・・・)。
マック生活(2)、頑張って下さい。
Posted by yas at 2006年10月03日 14:52
>マツモトケイジ さん

残念ながらご自分でデータを比較される気はなさそうですので、自分でやってみました。
一般的なメニューを抜き出しています。
単位:kcal
     日本 USA
ハンバーガー 251 260
チーズバーガー303 310
ダブルチーズ 453 460
フィレオ 353 400
ビッグマック 508 560
マックチキン 352 370
ポテトL 529 570
ポテトM 420 380
ポテトS 230 250

コーラL 181 310
コーラM 140 210
コーラS 90 150

オレンジL 205 350
オレンジM 158 180
オレンジS 102 140

もう少し差が出るだろうかと思っていたら、意外とサンドイッチ類、ポテト類は差が出ずに一割増し程度でした。どうやら、一回り大きい程度の差しかないようです。
最も違うのはドリンク類で、USのメニューは日本のものよりワンサイズアップ以上にカロリーが高いことがわかります。

また、"一日5000kcal"を実現するには・・・ということで一食平均1700kcalのセットを作ってみると、
例えばビッグマック+チーズバーガー+ポテトL+コーラLで1760kcalになります。
ちなみに同一の組み合わせを日本の商品で行うと1521kcalとなります。
しかしドリンク類を控えれば大差ないことになるので、商品の違いがどうだという問題ではないようです。
むしろ、ご指摘のように単なる食べすぎのせいと考えた方が妥当でしょう。

前回の書き込みでは伝わらなかったかもしれないけど、僕は別にマツモトケイジさんの実験を否定したいわけでもなく、企画については面白いという興味を持って見ています。
以後の経過もじっくり見守らせて頂きます。
Posted by 鹿島勇 at 2006年10月03日 20:50
わぁ、調査ありがとうございます。英語のサイトでカロリーを探すのが面倒なんですよ。

ポテトだけは比較しまして、

米スーパーサイズ 198g 616kcal
日本のL 170g 529kcal
日本のM 135g 420kcal

って感じで大差ないなぁと思ってました。

 みんなが言うほどの差は無いと思いましたが、僕は実際に食べた訳じゃないので書くのが難しいんですよね。こういうのは実際に食べたか食べないかで変わるもんかなと。味とか、脂加減とか。
Posted by マツモトケイジ at 2006年10月04日 00:59
yasさん
うまい棒からというと例の1000本食べた人のとこですかね。あの人も凄いですね。僕は1000本とか絶対食べられません。ええ。
Posted by マツモトケイジ at 2006年10月04日 01:26
うわぉ!!すごい事をやっている人がいるっ!
応援していますっ!!(⌒∇⌒)ノ

「スーパーサイズミー」見ましたが…一日5000kcalもとっていたんですが?監督さん。
知らなかったです。マックのメニューでも、意図的に取らないとそんな風にはなりませんよねぇ?

危ない危ない…騙されていました…。
「一日5000kcal取りましたっ!」って書くべきですよねぇ?

“情報”って気をつけないといけないんですねぇ。
Posted by じぇな at 2006年10月07日 19:36